「最近眠りが良くないなー」
「布団使ってたけどベッドにしようかな」
「マットレスへたってきたから変えようかな」
そのような方には新しくマットレスを購入することをおすすめします。
一日に3分の1から4分の1を過ごすベッド。
極端に言えば人生の3分の1から4分の1をベッドの上で過ごすので、どれだけ重要かがわかりますよね。
理想のマットレスは「人があおむけで寝たとき、横から見て寝姿勢が一直線になっていること」
記事の中でも繰り返し出しますので、とても重要ですよ。
「じゃあいろんな商品がある中、どのように選んでいけばいいの?」
これから伝えることを一つずつ絞り込んでいけばおのずと必要なマットレスが見つかりますよ。
それでは見ていきましょう。
目次
サイズを決めよう
まず最初にサイズを決めましょう。
一般的に
シングル :幅100cm×奥行180cm
セミダブル:幅120cm×奥行180cm
ダブル :幅140cm×奥行180cm
クイーン :幅170cm×奥行180cm
が多く、一部のメーカーではワイドダブル(幅155cm)やロングモデル(奥行200cm)などもあります。
「そんなの決まってるじゃん。一人だからシングルだよ」
実はそういうわけではありません。
大柄な方(目安は170cm以上でがっちり体形)であればシングルは狭く、セミダブルがおすすめになります。
二人ではダブルと考えがちですが意外と狭いので、クイーンがおすすめになります。
クイーンであればマットレスが2分割されている商品(幅85cmが2つある)もあります。
2枚に分かれている利点は隣の方の振動が伝わりにくいので神経質な方はクイーン2分割タイプですね。
どのサイズか決まりましたか?
部屋に入るかどうかも確認してくださいね。
予算を決めよう
マットレスにどのくらいのお金をかけられますか?
一番の理想はシングルサイズで5万円から10万円を充てられるのが理想です。
なぜ5万円からなのか。
マットレスの厚みが異なります。
極端ですが、折り畳みマットレスを考えると1万円あればおつりもありますが、厚みは5cmぐらいで薄いすよね。
2,3万円ぐらいだと厚みが20cmぐらいのものが多いです。
5万円ぐらいから厚みが30cm前後と体をきちんと支えてくれる構造をもつ商品が増えてきます。
一日に3分の1から4分の1を過ごすベッド。
予算が許すならばお金をかけるべきところと僕は考えています。
もし、ベッドフレームも購入予定で予算が難しいのであれば、ベッドフレームを安く買いましょう。
大事なのはマットレスです。ベッドフレームはあくまでもマットレスを支えるためだけなので、寝心地にはほとんど関係ありません。
コイルあるかないかを決めよう
コイルのあるマットレスには大きくボンネルコイルとポケットコイル、そしてノンコイルマットレスの3種類があります。
それぞれの特徴を見ていきますね。
ボンネルコイル
らせん状に巻いたコイルがマットレス全体に連結しています。
メリットとしては安く手に入ります。多くの会社で安価なスタート商品になっていますね。
約1万円から買えるものもあります。
デメリットとしては、横揺れが大きいです。
コイルが全体に連結しているため、誰かが横に座るとその揺れが直接響きます。
そのため二人以上で一緒に寝る方にはおすすめしません。
ポケットコイル
ボンネルコイルがマットレス全体にコイルが連結しているのに対して、ポケットコイルは一つ一つコイルが独立しています。
メリットとしてはコイルが一つ一つ独立しているため揺れが少ないということに加え、「コイルの一つ一つが体の重いところは沈み込み、重くないところはそれほど沈まない」というように体にフィットした形状をつくってくれます。
そのため、ボンネルコイルよりも「人があおむけで寝たとき、横から見て寝姿勢が一直線になっている」寝姿勢をつくりやすくなります。
デメリットとしては、ボンネルコイルよりも高い、という点ですね。
ノンコイル(ウレタンのみ)
中にはコイルが嫌いな方もいますよね。
その方には数は少ないですが、ノンコイルマットレスをおすすめします。
メリットとしては、コイルがないため大きく沈み込み体が包まれるような感覚になることです。
デメリットとしては、扱っているウレタンは気温により硬さが変わってしまうこと。
他には柔らかすぎる可能性があること、通気性がどうしてもコイルと比べて悪いことがあげられます。
コイルまとめ
基本的にはポケットコイルをおすすめします。
メーカーによってコイルの名前が異なることもありますが、「コイルが一つ一つ独立している」ということが押さえられていれば大丈夫です。
硬めか。柔らかめか。どちらかを決めよう
「腰痛もちだから硬めがいい」
「ホテルのようなふかふかのベッドがいい」
いろんな意見があると思います。
中には迷信もあるのでここでは分割して説明していきます。
「硬めが体に良い」「腰痛もちは硬めが良い」は迷信
「柔らかいと腰が沈んで腰痛がひどくなるからいや」
そんなのは迷信です。
むしろ、今柔らかいマットレスが増えてきています。
繰り返しますが、理想のマットレスは「人があおむけで寝たとき、横から見て寝姿勢が一直線になっていること」です。
つまり、体の中でも重い頭やおしりはある程度沈んでいることが必要です。
床で寝ればわかりますが、おしりや肩、あちこちが痛くなりますよね。
体はもともと一直線ではないため、でこぼこしている部分に負担をかけすぎないように、マットレスがその負担を吸収してくれているのです。
「じゃあ、なぜ硬いマットレスがいいのって言われていたの?」
諸説ありますが、もともと日本人は硬い畳の上で寝る習慣があったからだと言われています。
その習慣が常識として刷り込まれていったんですね。
今ではコイルの入っていないノンコイルマットレスなども出てきているので、柔らかいマットレスの需要がどんどんでてきています。
男性は硬め。女性は柔らかめ。を好む傾向
「俺はこっちの硬めがいい」
「私はあっちの柔らかいのがいい」
そんな会話がマットレスの売り場から結構聞こえます。
男性は硬め、女性は柔らかめを好む傾向にあり、よくダブルベッドを購入する際にけんかするのですよね。
なぜ、好みがわかれるのか。
それは男性は女性よりも筋肉が多く、体の一部分それぞれが重いからです。
この「重さ」は体重という全体的な重さではなくて、足や腕、背中など部分的な重さです。
体つきの関係上、女性よりも男性の方が筋肉が多いのはわかりますよね。
筋肉は脂肪よりも密度は大きいため、筋肉のほうが同じ大きさでもマットレス沈み込みは大きくなります。
そのため、男性からすると沈み込みすぎて「柔らかい」、女性からすると沈み込みが少なく「硬い」という感じ方の違いになるんですよね。
これは仕方がないことなので、きちんと相談したうえで決めましょう。
だいたい、男性側が折れますけどね。笑
硬すぎるマットレスに寝るとどうなるか
背骨や腰に負担がかかる
他にも節々が痛くなったり、腰痛がさらにひどくなったりします。
イメージは床で寝ている感じですね。
体の出っ張っている部分を、マットレスが吸収しないためです。
「少なくともマットレスがあるんだから大丈夫」
その考えは危険です。
毎日ダメージが蓄積して、ある日突然腰が痛くなることもあります。
血行が悪くなる
背骨や腰が圧迫されるということは、その部分の血行ももちろん悪くなります。
血行を促進するために、寝返りも多くなるため、疲れが取れないだけでなく、痛みやしびれで夜目覚めてしまうこともあります。
柔らかすぎるマットレスに寝るとどうなるか
寝返りが打ちにくくなる
もちろん柔らかすぎても体には毒になります。
マットレスが自分の体に柔らかすぎて、腰が沈みすぎたりすると、
「人があおむけで寝たとき、横から見て寝姿勢が一直線になっていること」
が守れなくりますからね。
寝返りは血行を促進するために適度に必要なことになります。
そのため寝返りが打てないということは血行が悪くなるということ。
寝返りを打つのに筋力がいるほど沈み込んでいると、寝ている間に疲れてしまいます。
硬めか。柔らかめか。まとめ
男性は硬め、女性は柔らかめで大丈夫です。
その上で、硬めか柔らかめかを迷っている場合は、心もち少し柔らかめを選びましょう。
現状まだまだ硬めのマットレスを使われている方が多いと思いますので、少しずつ柔らかめにシフトしていくのが理想です。
まとめ
サイズは何になりますか?
予算はどのくらいですか・
コイルはあったほうが良いですか? もしくはどのコイルが良いですか?
硬めか柔らかめのどちらが良いですか?
ここまで決めることができましたら、マットレスも多くて2.3種類まで絞り込めていると思います。
物を買うときの秘訣は「絞り込むこと」です。
漠然と見ていては一向に決まりません。
必ず一つずつ絞り込んでいきましょう。
最後に僕のおすすめを3つ紹介しておきます。
ニトリの商品しか実際に見ていないのでご了承ください。笑
柔らかめは(Nスリープ プレミアム P1。
固めはフランスベッド(ソシオ)。
悩んでいるのであれば普通の硬さのシーリー(6930) であれば満足良くでしょう。
ぜひ良い睡眠をとれるマットレスを選びましょう!